「なんだか本当にお話の中にいるみたい」
「どうして?」
「こんなに賑やかですてきな仲間がいるんだもん」
結姫はまるで子どものように無邪気に笑った。
「例えば?」
少し登場人物が気になったのでたずねめみた。
「えっと...7人の小人は......
先生が昴
おこりんがみさと
くしゃみが明子さん
ねぼすけが愛梨
ごきげんが良子
てれすけがつぼみ
おとぼけは大輝って感じかな
あと、子どもたちは森の動物かな」
「なるほど」
たしかにぴったりで思わず笑ってしまった。
「え ー僕たち動物なのー?」
「私はごきげんか ~」
「なんで私はねぼすけなの?」
「いつも眠そうだからじゃない?」
「そうなの?」
「うん」
「なんで俺おとぼけなんだよ!」
「その通りじゃない」
「うっせえ!おこりん!」
「なんですってー!」
「2人とも落ち着いて」
「私はてれすけ......」
「俺が先生.......」
「くしゃみって何?」
俺たちの会話が聞かれていたようで、いつの間にかみんなはその話題で盛り上がっていた。
ガラガラ
すると病室のドアがゆっくりと開いた。