私は部屋へ戻りクリスマスプレゼントについて考えた。

「白雪ちゃんごはんよ」

明子さんがそう言って机の上に食事を置いた。

「何かあった?」

「え、あ、まあ.....」

「どうしたの?」


「いえ。ただクリスマスプレゼントについて考えてただけです」

「どうして?」

「子どもたちにクリスマスプレゼントは何をお願いしたの?ってきかれて......」

「で、何も答えられなかったと」

「はい.....」

すると明子さんは楽しそうに

「白雪ちゃんがそんなことで悩むとはね」

と言って笑った。

「からかわないでください」

私がそう言ってうつむくと

「大人になってくると本当に欲しいものとか大切なものがわからなくなっちゃうのよ」

そう言って優しく笑った。

なんだか少しだけ楽になった気がした。

それから私は机の上に置いてある夕食を食べた。

でもなぜかすべて食べることができなかった。

まだ1人に慣れてないからかな......?