うれしい。

みんな面白くて優しくていい人ばっかりだ。

こんなに素敵な友だちがいる柊馬がうらやましいよ。

それから私たちは夕方になるまでずっと話していた。

「もう夕方だ。そろそろ帰らないと」

「そうだね」

そう言うとみんなは「またね」そう私に言ってまた楽しそうに話しながら帰って行った。

私はみんなを玄関まで見送るとみんなの姿が見えなくなるまで手を振っていた。


病室へ戻ると良子とつぼみがうれしそうにこちらを見た。

「な、なに?」

「いや~人見知りの結姫がたくさん友だちつくって話してたから、親友としてとてもうれしかったのよ」

良子は誇らしげに言った。

「なによそれ」

「よかったね!結姫ちゃん!」

つぼみもうれしそうに笑った。

「あ、ありがとう」