「柊馬ー!何してんだー」

と元気に柊馬を呼ぶ声がした。

柊馬が声のした方を見てうれしそうに手を振った。

そこには男女4人がこちらを見て立っていた。

その中で元気そうに手を振っているのはこの前まで柊馬と一緒にいた人だった。

「おう、柊馬。おっ白雪姫じゃねえか~2人でいるって……まさかお前たち付き合って……」

え……

私は何も言えず下を向いた。

すると1人の女の人がゆっくりと歩いてくると……

彼の頭を強くたたいた。

「いってえ!」

痛そう……

彼は頭をおさえたまま動かない。

え、大丈夫かな……

私が彼のことを心配そうに見ていると

「ごめんなさいね、こいつデリカシーってものがなくて」


と申し訳なさそうに言った。

「あ、大丈夫です」

私がそういうと彼女は「よかった」と笑った。

「いってえよ、みさと!」

「あんたが悪いんでしょ!女の子にいきなりあんなこと言うなんて!」

言い争いが始まってしまった。

私のせいだ……どうしよう……

と私がおどおどしていると

「2人とも落ち着いて!」

ともう1人の女の人が仲裁に入った。

さらにもう1人の男の人が

「大きな声出さないで、恥ずかしいから」

と静かに言った。

なんだかすごくにぎやかだ。