~結姫side~

次の日、私は中庭のベンチに座り彼を待っていた。

子どもたちは気を使ってくれているのか私のところへ来なくなってしまった。

なんだか寂しいな……

そんなことを思いながら空を見上げていると

「こんにちは」

と声がした。

見ると彼が笑顔で立っていた。

「隣に座ってもいいですか?」

彼はそう言って私のとなりに座った。

それから私はすこしぎこちないながらも空がオレンジ色になるまで話をした。


「じゃあ戻りますね」

「はい。また明日」

彼はそう言って笑った。

うれしかった。

彼が明日も来てくれる。

そう思うだけで……