-県大会-

朝、6時半に学校を出発。
7時にさくら第三中学校に着き、大会のおこなわれる会場に向かう。
県大会だと言うことで、人が大勢いた。
午前中は女子の個人。
私が会場に入った頃にはもう、女子のアップがはじまっていた。

ぼーっとしているうちに、女子のアップは終わったようだった。
「あー。疲れた。」
後ろから女の人の声が聞こえ、声の聞こえる方に振り向いた。
道着と袴をきていて、防具もつけていた。
「あの…試合にでるんですか?」
自慢ではないが、私は全く人見知りしない。そのため、すぐに話しかけることが出来る。
「いや、ちがうよ。先輩がでるからアップのお手伝い。」
「あ!そーなんですか!お疲れ様です。」
彼女は、赤沢真衣(アケサワマイ)ちゃん。
さくら第三中学校の2年生。
彼女も全く人見知りをしないタイプらしく、すぐに仲良くなった。
真衣ちゃんをはじめ、1年生の多田咲(タダサキ)ちゃん、鈴木涼花(スズキスズカ)ちゃんと仲良くなり、男の子では1年生の岡田翼(オカダツバサ)くん、山口陸斗(ヤマグチリクト)くん、長谷部俊平(ハセベシュンペイ)くん、須賀谷千早(スガヤチハヤ)くんと仲良くなった。陸斗くんは、女子個人で出場している山口さんの弟くんだということも知った。
そして、1番気になったのは、千早くんだった。
よく話しかけてくれる。そして、面白い話をしてくれる。
もっと仲良くなりたいと思った。




この出会いが私の人生を変えた。