「とあ!夏休み初めの2日間。試合あるんでしょ?応援には行けないけど、頑張ってね!」
「うん!ありがと。柑奈」
剣道は、夏休み初め2日間に総合体育大会の予選がある。予選と言っても、まず県大会に進むための郡市大会だ。
大会は2日間にわけておこなわれる。
1日目個人戦
2日目団体戦
私はどちらにも出場する。
3年の先輩方も、2年の先輩も。他の学校の人たちもみんなこの大会で少しでも上位にいけるように稽古をつんできた。もちろん私も。
1年生の私には、優勝なんて夢のまた夢だが、1本をとり1回でも多く試合をしたい。

まだこの時。私の運命が変わるなんて思ってもいなかった。

-試合1日目(個人戦)-
私は朝、6時に起きた。
親が送り迎えできないために、電車で行くのだ。
道着と袴に着替え、気合いをいれる。
電車にのって、隣駅にある市民体育館に向かった。
集合時間になり、みんなで挨拶をして中に入る。
竹刀軽量をして、アップをする。
開会式もおわり、女子の個人戦がはじまった。
午前中に女子。午後には、男子。
私の相手は、おがわ中学校の2年生。
1度だけ連合チームとして、練習試合にでたことのある相手。
結果は延長戦の末、面をうたれて負けた。
愛ちゃんは、1回戦1本勝ち。
2回戦不戦勝。3回戦目で、小手をうたれて負けた。
先輩も1回戦で敗退した。

男子の個人戦は、部長が3位に入賞。
2年の先輩が、ベスト8に終わった。

女子の優勝は、さくら第三中学校の山口さんで、男子の優勝は、さくら中学校の小谷野さんだった。