“トントン”
「うわ!びっくりした...。とあか...」
「私だけど?なんかあるの?」
(嫌なのかな。話しかけられるの。)
「なぁ。とあ。」
「ん?なに?」
「あのさ...あの...飴のことって本気...?だよな...?」
「うん。本気だよ?ごめん。うざかったよね...」
「いや。そうゆわけじゃない。信じられなかった。っていうか...。夢みたいでさ...。」
「え...?どうゆうこと?」
「だから、俺もとあのこと好きだったんだよ...」
「え?ほんと?」
「うん。だから、付き合ってくれ。」
「うん!」
(わぁ...夢みたい...。嬉しすぎるよ...)
「あー。夢みたいだ。これから、よろしくな?」
「うん!よろしくお願いします。」
ほんとに嬉しかった。
それから、お互いの学校での話とかをしていたらあっという間に、千早くんの番になってしまった。
千早くんが終わったら、私の番。
そのあとは、ひと言も話すことなく帰る時になってしまった。
それでも、とても幸せだった。
私は帰りの電車の中で、鞄の中から手帳と筆箱をとりだし、今日の日付の所に赤いペンでハートを書いた。