「お前は理由もないのに授業に遅れたのか?」



「えっと、その」



「しっかり返事をせんか!」



急に大声を出して、机をドンっと叩かれて、体はビクッと震え涙がこぼれそうになる。



「お前は部活もサボってるらしいな。
顧問の先生も嘆いていたぞ。
お前みたいなやつを出来損ないって言うんだ」



何も知らないくせにそんなことまで持ち出してくる先生が憎い。



だけど、立ち尽くすことしかできない。