「あの、私の絵のモデルになってくれませんか」


気づいた時にはそう言っていた。



「は?」


怪訝そうに眉をしかめて返事を返される。



「私、美術部に所属してるんだけど、最近スランプ気味で、描きたいものも見つからなかった。でも私、今すごくすごくあなたを描きたい。こんなに思えるの、久しぶりなの。
だから、、」