「何?」



彼の不審そうな声にハッとして、自分の姿を見下ろす。


いつのまにか、私は彼のすぐ側まで近寄って両手をその頬に当てていた。


「うをおあ、ごめんなさいっ」



慌てて両手を離して、少し後ろに下がった。


だけど、側から見たら気づいたけど、
この子純外国人じゃなくて、アジアの血が少し混ざってそう。


ハーフか、クウォーターなのかな。



「なんか、あの私よく変だって言われたことがあったりなかったりだから失礼申し訳ないああだからとにかくすみません」



とにかく、地面に座り込んで頭を下げようとしたら、彼からパッと止められて土下座には至らなかった。



「あの、もしよければ、お名前を」