自分の髪に視界を妨げられ、思わず目を瞑る。



風が止んで目を開けるとそこには金髪の少年がこっちを向いて立っていた。



真っ青なその瞳に見つめられると、そらすことができずしばらくの間私たちは見つめあっていた。



もう一度風が吹いてハッと意識を取り戻す。



一瞬で消えてしまいそうなオーラを纏っている彼がまだそこに立っていることを確認する。



今まで生きてきた中でこんな綺麗なモノ見たことがない。


修学旅行で行った長崎で買ったビードロよりも
家族で行ったどこかの水族館の1番大きな水槽よりも



ずっとずっと美しい少年だった。