「なんでここに私をつれてきたの…ですか?」


「なんだよ、その変な敬語。
お前はもうタメ口でもいいよ」



「わかった、なんで?」



「定着早いな。別に〜、なんかたまたまここの鍵見つけて、来てみたら割と綺麗だったから気分転換になるかなーって思って」



「先生って大変だね。生徒のためにそんなことまでやるんだ」



「ばーか、誰にでもするわけじゃねえよ」



タバコを吸い始めた先生はニヤッと笑っていった。



なんだか心がポカポカする。



「…ふふ」



タメ口でいいとか、他の人にはしないとか私のことすごい特別扱いじゃん。