「俺こそごめんな。ほんとにごめん。」



俺は麻奈を力強く抱き締めた。



そして頭をぽんぽんと撫でた。




「尚が好きなの。嫌わないでよ...。」



「俺も好きだよ。嫌いにならねぇよ。」



確かに里緒のことが本当に好きだった。



でも今は麻奈のことが好きだから。



里緒に渡せなかった手紙はいつか会えた時に、思い出として渡してみよう。



受け取ってくれるか?



里緒、俺も好きだったよ。







END