2人ともそれから口を開くことはなかった。

しばらくして赤茶色のレンガ作りのマンションに停まった。

マンションの横のコンビニで飲み物を買って彼の部屋へ向かう。

もうここまできたらなるようにしかならないと、大人しくついていった。

外観は新らしくもなく古くもなかったが、中は少し古く感じた。

2階まで階段であがり、彼が鍵を開けている後ろで、今日ゴム持ってたっけ、とかぼんやりと考えていると部屋に通された。