中学の時、私達は出会った。


そして今彼はこの街では有名な暴走族、“喜連(キレン)”の一因。


そして高校2年になると同時に、総長に就任した。



彼を狙う女の子は五万といる。


そんな中、奏多は私だけを見てくれている。


もう、彼を手放すことはできない。


私は彼に溺れてしまっている。


どうしようもないくらい好き。




「ねえ、本祭の準備何時から?」


『もう始まるけど、なんで?』


「芽衣と待ち合わせるまで電話したいなあーなんて。」


『いいよ、電話しよ。』


「本当?やったね。」




それからポニーテールに決まった髪を縛り、飾りに紺色のリボンをつけた。



時計を見ると11時45分。


気がつけば、奏多と電話して30分が経っていた。