シュウトと春翔と肩を並べながら、倉庫の端を通って歩く。


私たちの横で行われていたものは、もう誰が見てもわかるほどに強さは圧倒的だった。




「お前で最後だ。」




奏多くんが青色のメッシュに一言、そう言った。


もう喜連のみんな以外、自分の足で立っている人はいない。


つまり、勝敗は喜連の圧勝。


全国の座は、彼らのものだ。




「桃さん、病院付き合ってくれませんか?」


「えっ?…あ、うん!」




強いのはわかっているけど、なんとなく私は奏多くんから目を離せなかった。




「奏多さんなら大丈夫ですよ。」


「え?」


「めちゃくちゃ強いですから。」




だけど、そんな不安も春翔によって取り消される。




「だよね。」




私は奏多くんを信じて、シュウトの病院へ付き添うことにした。