「おっと、姫もご一緒ですか。」
そう言って2階から出てきたのは、青色のメッシュが入った男。
その声に頭がズキンと痛み、嫌な思い出が一気にフラッシュバックする。
私、こいつに犯されそうになったんだっけ…、
「さっさとシュウト返せや!」
「取り返せたらな。」
ズキンと痛む頭を抑えていると、痺れを切らしてキレる龍也の声で顔を上げた。
それを青メッシュは挑発気味に煽る。
「上等だよ。」
その挑発に答えたのは、余裕の表情をした奏多くん。
「いけ。」
「「うわおおおお!!」」
奇声と言ってもおかしくないくらいの声が合図で、それは始まった。
今、私の目の前では普段見ることのできない景色が広がる。
相手を綺麗に交わす喜連のみんな。
周りを見ながら余裕を持って倒して行く奏多くん。
先頭を切って、相手を倒して行く龍也。