‘‘ 全部終わったら ’’
それはきっと、彼なりのケジメ。
私も、ちゃんと気持ち伝えよう。
それから、奏多君くんの後ろに乗ってシュウトを助けに向かった。
追いかけて来ていた族の倉庫につくと、もうすでに到着していた喜連のみんな。
龍也と春翔をはじめ、喜連のみんなはいつもとは違い凛々しい姿。
「行くぞ。」
「「はい!!」」
そして、奏多くんを先頭に倉庫へと足を進めて行くみんなの姿は、とてもかっこよかった。
「桃さんは俺から離れないで下さいね。」
「う、うん。」
外で1人にするわけにはいかないと、私も一緒に倉庫の中へ入ることになった。
とは言え、喧嘩ができるわけでもない私には春翔が付きっきり。
「うちの仲間、返してもらおうか。」
倉庫へ入るなり、奏多くんの声がここに響く。
おかしいくらいシンと静まり返るここには、どこか見覚えが…、