どんな時でも、どこにいても、いつも私を守ってくれる彼。


そんな彼に私は心底惹かれていた。




「桃、」




そして、こんなところにも。




「俺が味方で怖いものなんかある?」




危険な状況なのに、かつ冷静で。


私を安心させる彼が。


ずっと大好きだった。




「ううん…、ないよ。」


「シュウト助けに行こ。」


「…うん。」




ギュッと握られた手は離すことを知らず、歩く間も、ビルを出てからも繋がれている。