○お見舞い

彼女とお母さんの
お見舞いへ行く。

先日の訪問は言ってない。
この感じでは
お母さんも彼女には
伝えてはないようだ。

「わりと似てるんだよ」

彼女は笑って言う。
誇らしげに。
大好きなお母さんなんだ。

前に来たときよりも
緊張する。
後ろめたい。

彼女はお母さんに
ボクを紹介する。
お母さんとボクは
何事もなかったように
はじめましての
挨拶をかわす。

彼女の目を盗んだお母さんが
ボクにウインクをした。

彼女にそっくりだ。