「はぁ~~やっぱりかっこいいなぁ…。拓実さん……」

「なぁ、澪。なんでアイツ僕の名前知ってたんだ?」

「私が、よく話してたから…そう思ったんじゃないかな?」


それだけで、分かるものか…?
と疑問を覚えたがさほど気にもとめなかった。


「よく行くの?」

「週一程度には……」


と、何故かちょっと照れくさく笑った。



「アイツ、いくつなわけ?」

「28歳とかって言ってたかな………」

「フッ、おっさんじゃねーか!w」

「おっさんじゃないし!!!!」


ムカついたので、散々罵ってやった。
すごく、ムカついたので。


でも、28歳と聞き。
こんな小娘を相手にするわけがないと、淡い期待をしていた。

早く僕のものにすればいい話なのだが、いかんせん、今の関係が壊れてしまうのではないかと思うと何も出来なかった。
そんな自分を呪いたい。

もっと、早く伝えていたら多少なりとも変わっていたかもしれないのに。