僕が産まれて一時間後に、澪(レイ)が産まれたと聞いたことがある。 産まれた病院も、誕生日も、なんなら血液型だって同じで、 きっとどの同級生よりも先に僕と出会っていたんだ。 だから、好きになるなら。 運命だというのなら、圧倒的に僕しかいないはずなんだ。 「ねぇ……ゆうちゃん。私ね…… 好きな人ができちゃった………!!!」 「え……」