先生が教師を辞めてしまうなんて何の意味もない!

確かにそこに愛はあったのに!

何で先生は何の言い訳もせず全部受け入れてしまったんだ!

先生だけが学校を辞めて、オレは卒業まで学校に残る話も出ていたらしいが、そこは親父が許さなかった。

それでは「相手側(先生)に申し訳が立たない」と言って……。

オレの知らない所で親父は先生に、


「本当に申し訳ございません。どうか、今はこんな結果になってしまった事、堪えてください!

必ずあなた様の受けた不名誉を息子に取り返しさせます。

そして私も父親として責任もあります!必ずあなた様の受けた傷を修復させますから!」


そう言って頭を下げたそうだ。


「教師でありながら、私自身、軽率な行動からこのような事態になってしまい、

前途有望な息子さんの未来を奪ってしまった事に、深くお詫び申し上げます。

考えが甘かったです。これは当然の報いです!穏便に済ませて頂いた事に感謝しかございません。

……ただ一つはっきりと言うなら、彼を本気で愛していました!」


先生は涙を浮かべてそう言ったそう。


「分かっていますよ……」


親父も答えた。