また南は南で、


「早川先生はこの学校に来てから、僕に希望をくれた人。

初めて見た時から、この人だと決めてた。花ではく、僕にとって光。

あなたが辛そうな顔をしていたら、僕まで辛い。

あなたの苦しめるもの全て、僕が失くしてあげたい!僕にはそれが可能だ!

一条!悪いがお前には無理だ!

彼女は花なんかじゃない!そんな弱々しいものじゃない!彼女は太陽だ!

彼女にどんな事があっても、僕は支えられる。

それほどお前よりも僕の方が思い入れの強さが違う!!」


一人そう思っていた。


女を武器に媚びることもしない早川先生に、何としても一歩踏み入れたい南。

自分だけを特別視してほしい!

綺麗だから早川先生に群がる虫を追い払うために、常にそばにいようと決めた。

例えそれが生徒であろうと容赦しない!

だからあえて、彼女のクラスの補習時間も自分のクラスの生徒にもと願い出た。

オレを近付けたくないため。極力二人きりさせないために。

そしてあえて自分と早川が仲良く話してる所を、オレに見せつけたりした。

分相応を思い知らすためにも。