時間は瞬く間に過ぎて行く。

本格的に先生と付き合ってから、短い時間に詰め込むかのようにたくさんの思い出を作った。

景色は紅く染めた街並みから、次第に寂しい色付きへと変わって行った頃。

周りはイルミネーションで華やかに夜の街を演出していた。

忘れもしない、受験を控えたクリスマス。

ほんのわずかな息抜き。

雰囲気を少し味わうために夜の町へ足を延ばした。

やはりカップルが多い。

その中でも先生は見劣りしない。


やっぱり綺麗だ——————


歩きながら傍らにいる先生を意識しながら、オレには景色が映らない。

なぜかって、全神経は先生に行ってるから。

少し人混みを避け、大きなツリーに見とれてる先生の手を引き寄せてキスをした。

甘い、甘いチョコよりもとろけそうな先生の唇。



この今オレは先生以外何もいらないよ——————