「先生さ?話は変るけど、先生がもし誰かとつき合うとしたら、

どんな条件を相手に望む?てかもう彼氏いたりして!?」


オレは身を乗り出して、思い切って聞いてみた。

ホントは南先生とのことを探るため……。


「条件!?ん~難しいなぁ~。

そうねぇ~……一つの事に、何か目標を持って必死で頑張る人!

ぶれずに生きるってなかなかできないでしょ?

自分に言い聞かせてるとこもあるかもしれないけどね?

あと、好きになった人が幸せじゃなきゃダメかな。これが一番の条件かも」


閃いたように先生は言った。

そのあと、


「で?彼氏はいませんが何か!?」


文句ある?とでも言いた気な顔して答えてくれた。


「へぇ~。そうなんだ。相手が幸せね~」


問題用紙に目をやりながら、

彼氏いないの言葉に嘘を言ってるようには見えなかったから、

オレは安心した。