いや、オレの好きになった人だから、誰かを馬鹿にするような事はしない!

もし馬鹿にしてたのなら、きっとあんなこと書いたりなんかしない。

だからオレは何も意識せず接すればいい!

自分にそう言い聞かせた。


しかし、先生がオレの描いた絵にくれた言葉、


「二度と帰らない時間を——————」


何だかとても深い意味があるような気がする。

とりあえず、机に向かって各教科出された宿題なんかをやってみた。

いつもやらない参考書にまで手が伸びた。


グ~っ……


時計を見ると、


「もう九時過ぎてる。お腹空いた。今日は作るの面倒。何か買いに行くか。

時間も忘れて勉強するなんて……何の影響!?」


鼻で笑いながら自問した。

そしてコンビニへ向かった。

弁当コーナーへ行くと、そこに先生がいた!


「……!!」


一瞬の事に言葉が出ない。


先生はオレの気配を感じると振り返り、びっくりしたように、


「一条君!!こんな時間にどうしたの?」


「せ、先生こそ!びっくりなんだけど」


「私は今学校終わって帰るところ!そして選んでるのは今日の夕飯!

 ……!?コンビニ弁当はいつもじゃないからね!」


「そ、そうなんだ?しかもこんな遅くまで」


それに別に毎日にコンビニ弁当食ってるなんて思ってねぇし!

てかそんな事聞いてねぇし!何かウケる。