「はぁ~?何言ってんだよ」


笑いながら答える、が関の山なオレ。


いつの時も女子ってのは真相に迫る一言を放つ!!


「オレは女子ならみんなタイプ~!つまり梁瀬もタイプ~!」


窓の外に向かって、馬鹿デカい声でいきなり叫んだ北嶋。

教室にいる全員が北嶋を見た!


きっとオレに向けられている、梁瀬の視線を逸らせるためなんだろう。

いや、どさくさに紛れて告ってやがる!


「北嶋君には聞いてな~い!」バッサリと切る梁瀬。


「早っ!!」梁瀬見て即答した北嶋。


それを見ていた周りも爆笑。


「じゃぁ聞くけどさ?女子ってどんなタイプが好みなわけ!?

むしろ梁瀬はどんなタイプが好きよ?」


何もなかったような顔をして聞き出す北嶋。


タイプを聞いたところでどうにもならないことは分かっているけど、

見事な立ち直りだとオレは感心した。