すると突然!


「僕たち結婚します!!な~んて宣言あったりして~!?

何二人で黄昏れてんの?」


オレと北嶋が真剣な話をしてると、間に割って入り、突然現れた梁瀬。


「梁瀬さ?いつもいきなりでびっくりするだろ!?

しかもさ?最初からいました!みたいな顔してさ~」


何でもなかったような顔して言う梁瀬にオレは言った。


「てかさ?最近さ?南先生オシャレになったと思わない?

あんなにぼや~んとしてたのにさ?恋してる的な!?

恋の力って人を変えるよね~早川先生が原因だったりして!!」


窓の外の先生達を見て、さらりと言いのけてくれる梁瀬。

そしてオレの言葉はスルー!

女子が言うと余計信憑性増すから、信じてしまい不安になる。


「ま、二人がつき合ってるかどうかは分かんねぇけど、

それと、オシャレになったかは別として?

ナル南は、言われてみれば小奇麗になったな!」


オレに気を使いつつも変に納得する北嶋。

そしてオレも……


でも言われてみたら確かにそうなんだ!――――真顔だと思われるオレ。

ここんとこ南先生、いきなりオっサレ~な?スーツ着だして、

授業なんかでもやたらキザなこと言うし?

前はあんまり笑わなかったのに、最近ニヤケ顔だし。