その頃オレは東京に戻って来た。
その足でイベント会場へ。
すでに、コラボレーションする相手方のタレントさんがお待ちだった。
その相手は、梁瀬祐希!懐かしさ込み上げる、幼馴染の祐希だ。
何だか洗練され、綺麗になった彼女を前に、変に緊張した。
大人的挨拶を交わし、雑誌インタビューを兼ね、打ち合わせをした。
梁瀬も、活動休止から、復帰第一弾がこの仕事となった。
今回のコンセプトは、縁を大切に、私利私欲を取っ払い、相手を思いやる事がテーマ。
あえてこのテーマに臨んだのは、自分自身のためでもあり、また梁瀬を起用したのは、彼女もまたきっと、その意味を理解した人だと思ったから。
「好きな人が 一番幸せじゃなきゃダメだから」
一階をカフェテラスにし、解放感と共に大切な人と寛ぎの場を提供出来るよう、また、普段交せない言葉を紡ぐ場所にしたい。その思いを込めて。
そして二階は、今回梁瀬との限定でコラボした物と、オリジナルブランド商品を置いた。
彼女がデザインしたTシャツは、愛の詰まった可愛らしい、ふわふわした感満載の、ピンクの迷彩柄で繋ぎ合わせたもの。左肩のあたりに少し大きめのハートをかたどり、その中に、オレ達のブランド名がしっかりと刻まれている。
そのTシャツは色んなバリエーションがある。
それも今回のイベントで発表し、限定で、会場と店舗にて購入可能。
さらに、この日一日限定で梁瀬が店長を務めると言う内容。