何かをイメージ作りし、また新人タレントをプロデュースして、オレらはその新人をスターダムに押し上げた。

そして、会社を立ち上げた五人の中に、ひと際目立った存在のヤツがいた。

そいつは、高柳由弦と言って、高校生から絵に関して注目を浴びていて、オレと同様、企業から仕事の依頼が来ていたり、同じ大学にいて、そいつはCGグラフィックにも長けていて、大学在学中でも企業とコラボしたりと、オレと二大勢力と言われるほどの活躍をしていた。

こいつの存在は、後にも続き、良きライバル、良き親友として続いて行った。

そんなメンバーもいる中、その一年後には、「Mecha-kakusei」というファッションブランドを立ち上げ、ニューヨークを拠点に、東京にも出店を果たした。

その仕事は、殊の外おもしろく、やり甲斐があった。

目まぐるしく時間が経って行った。

そしてオレは、東京の店舗のイベントのため、久しぶりに東京へ帰ることになる。

また、コラボする企画もあったため、オレはある芸能人との再会も果たす。


先生に近付いた気がした。

きっと見ている方向は同じだと信じて。

先生!これがオレの集大成だ!