朝、ドアを開けるとそこには椿の姿があって
なんとなく一緒に登校する
椿のいう女の子も気になるし
まず昨日言ってたことが本当なのかも気になる
「あっ!!!凪!」
隣りのデカイのが本気で何回も肩を叩いてくる
それも嬉しそうに
「痛いし…何?」
「あの子だよ!アオの隣にいる子だよ昨日言ってたの!!」
椿はそう言いながらその方向を指さす
私はその方向に目を向ける
「…あの子って」
そこにはあの小さい兎とアオが楽しそうに話している姿がある
「あ、お前も知ってるんだっけ?」
「…知ってるっていうか…まとわりつかれてる」
はは、なんて笑われる
「…でもあの子すげーよな。一生懸命で。アオが惚れる理由もわかんなくねーな」
ふたりを見ながらそういう椿
確かに、中学の時から一緒にいる私たちでさえ
見たことのないいろんな顔をあの子には向けてる
あの兎は…ほかのこと何が違うの?
…私にはわからない