昼休みが終わり、授業が始まる
この高校はエリートの集まりって言っていいほどの名門校で
なんで私が入れたのかはわからない…。
あの椿君も頭がいいのだろう。
私は勉強についてくのさえ精一杯なのに
私はそんなことを考えながら、授業に集中しようとする
すると、筆箱の下にノートの切れ端のようなものが敷いてある
こんなの置いた覚えないな、なんて思いながらそれを取る
…文字?なんだろう
私は恐る恐るその文字を読む
「ええっ!?」
思わず大きな声を出してしまう
シーンと静まった教室
「どうした橘。変な夢でも見たか?」
先生は面白おかしくそう言う
「あ、いや…寝てません。大丈夫です…ごめんなさい」
私は少し小さくなるが、この喜びは何にも変えられないだろう
その切れ端に書いてあった言葉
"別に一緒に帰ってもいいよ”
すごく大人びた字で書かれていた
凪ちゃん…だよね?
…よかった
授業が終わり、私は切れ端にある言葉を書いて凪ちゃんの机に置いた