手に息を吹き込みながら、ゆっくりと歩てると───
「清家さん!」
「え、久我くん!?」
校門出たら、久我くんがいて。
うそ、なんで……。
「じゃあ俺はこれで」
「あ、ちょ安藤……!」
安藤はあたしに気を遣ったのか、先に帰ってしまった。
待って、久我くんとふたりってまともにいられないよ!
え、なんで久我くんがここにいるの?
頭の中で色々混乱が……。
心臓がいきなり騒ぎ出して、平常心でいられない。
「……清家さん一緒に帰らない?」
「え?」
一緒にって……ふたりで?
「それはもちろんいいけど、なんで久我くんがここにいるの?」
「バイトが18時からで、それまで暇つぶししてたら清家さんがいたから。
だから途中までだけど」
「そうなんだ……うん、いいよ」
途中までとはいえバイトグッジョブすぎるよ!
ありがとうございます……!