「パパやっぱり強いよ!!」
パパがそう言うと、毎回勝つことを。
あたしがいつも負けるんだ。
「彩葉、朝から元気ね。
誕生日おめでとう」
「ママ! ありがとう!」
ママはどうやら、ゲームの音で目が覚めたらしい。
「今日は出かけないの?
ほら、彩葉の好きな久我くんと「もうママったら!
久我くんとはそーいう関係じゃないの!」
しかも、あたし……振られたんだけど。
もう友達でもなんでもないんだから。
「久我くんは誰だ……?」
「知り合いなだけ!
はい、この話は終わり!!」
パパは察したのか、ふてくされちゃった。
「あ、でもあたし夕方からアニストに行くね」
「あら、何かほしいものでもあるの?」
「うん! クリスマスグッズほしいんだ!」
「じゃあ一緒に行こっか。買ってあげるよ」
安藤と行くんだけど……なんて言えばいいんだろう。
「あ、友達と一緒にいくの!」