「ミルカ、落ち着いて。アルはキーブレイカーとして、奴等にとっても最重要人物だ。
不用意に傷付けるような真似はしないよ。
それに、これはシルフウォールに似た特性があるみたいだね。」


そう、この光の壁はミルカが前に使用したシルフウォール…内部からは何をしても破れない結界のようなモノ…。
アルに使用しているこれは外部からの衝撃に強いみたいだ…。


「ふんだっ!結局は似たようなモノなんでしょ?
ちょっと待ってて。」

そう言うとミルカは背負っていたリュックを降ろし、色んな部品を中から取り出した。

そしてシルフウォールの操作リモコンを色々改造してるように見えた。


~三分後~


「出来た~♪♪」

ミルカはそう言うと、アルにリモコンを向け、凄いスピードでボタンを押し始めた。

「!?」

僕は驚きを隠せなかった…ミルカがリモコンを操作し終わった途端に、アルの周りに展開していた光が跡形もなく消えていた。


「ミ・ミルカ…一体どうやって…?」


僕の疑問にミルカは、あっさりと言い放った。