僕は説明を続けた。

「具体的に言えば、キーブレイカーが世界を隔ててる壁の鍵を壊す…そして、その鍵を壊す際の力を利用してミストシンクをフィールドで覆う。
そうすれば世界を救えるし、寿命による破滅も無くなる。」

僕の説明を聞いて、ミルカは首を傾げた。

「ねえ、ハクア君…その…鍵を壊してもアー君は大丈夫なの?
それに何で寿命による破滅が無くなるの?フィールドが防ぐのは外部からの干渉でしょ?」


僕は自分自身の気持ちを落ち着けて説明を続けた。

「確かに…鍵を壊したら、キーブレイカーの役目は終わり、生命を落とす…。だけど僕を信じて欲しい…アルは絶対に死なせないから…。

寿命に関してだけど、これから行く[世界救済委員会]世界の運命を操ってる者が居る。

そいつさえどうにかすれば、世界の狂った歯車は正常に戻る。」


「任せても大丈夫…?」
ミルカは心配そうな顔で聞いてきた。


「ああ、信じてほしい。」

「うん、分かったよ♪♪」

僕の言葉にミルカは迷いを振り払ったようで、いつもの笑顔を僕に向けていた…この先も変わる事の無い笑顔を…。