「――――にしても災難だったね」
その日の放課後、あたしは自分の席で日誌を書きながら皆の会話を聞いていた。
まぁ半分近くはあたしへの慰めの言葉だったりするんだけれど。
「・・・そうだ!ドンマイ会ということで、文が日誌出したらそのままパフェ食べにいかない?ちょうど昨日からコラボ始まってるし」
未筝が出したその案に、瑠菜と柚子から賛成の声があがる。
でも何とコラボしてるの?
「ほら、前にも行きたいって話していたでしょ?あの魔女とか人魚とか剣士が出てくるスマホゲームの。あれのコラボパフェを食べると先着でストラップが貰えるんだって」
あ、それはあたしも行きたい!
やっぱり知っているジャンルだと一気にテンションが上がる気がする。
「そんじゃ、決まりだね!文、日誌はどう?」
未筝のその問いかけに「もう少しー」と答えながら、欠席者の名前を書く。
そこであたしは今日初めて気がついた。
・・・・・・滝本梨々が欠席したということに。
いや、彼女だけじゃない。その取り巻き達も。
――ま、別に居なくてもいいか。
居たら居たでまた色々とやられそうだし、むしろ居ない方があたしにとっていいのかもしれない。
あたしは最後に自分の名前を記入者の欄に書くと、日誌を閉じて立ち上がった。
「お待たせ。それじゃあ皆、行こっか!」
「わぁ、凄い人だね・・・!」
店には大行列が出来ていた。
どっちかと言うと女性が多いのだけれど、男性やカップルの姿もちらほらと見える。
それだけ人気なんだな、このゲーム。
「ねぇこのサンタ衣装あの時のイベント限定のやつじゃない!?」
店の外壁に掛けてあるストラップの見本を見た途端、目を輝かせてそう叫んだ柚子に「いや、それよりこっちの女装verだよ!」と対抗する瑠菜。
「ごめんあたしその二つよりこっちの魔王様がいいわ」
そんな二人を横目に呟く未筝。
それにしても人気って凄い。
その日の放課後、あたしは自分の席で日誌を書きながら皆の会話を聞いていた。
まぁ半分近くはあたしへの慰めの言葉だったりするんだけれど。
「・・・そうだ!ドンマイ会ということで、文が日誌出したらそのままパフェ食べにいかない?ちょうど昨日からコラボ始まってるし」
未筝が出したその案に、瑠菜と柚子から賛成の声があがる。
でも何とコラボしてるの?
「ほら、前にも行きたいって話していたでしょ?あの魔女とか人魚とか剣士が出てくるスマホゲームの。あれのコラボパフェを食べると先着でストラップが貰えるんだって」
あ、それはあたしも行きたい!
やっぱり知っているジャンルだと一気にテンションが上がる気がする。
「そんじゃ、決まりだね!文、日誌はどう?」
未筝のその問いかけに「もう少しー」と答えながら、欠席者の名前を書く。
そこであたしは今日初めて気がついた。
・・・・・・滝本梨々が欠席したということに。
いや、彼女だけじゃない。その取り巻き達も。
――ま、別に居なくてもいいか。
居たら居たでまた色々とやられそうだし、むしろ居ない方があたしにとっていいのかもしれない。
あたしは最後に自分の名前を記入者の欄に書くと、日誌を閉じて立ち上がった。
「お待たせ。それじゃあ皆、行こっか!」
「わぁ、凄い人だね・・・!」
店には大行列が出来ていた。
どっちかと言うと女性が多いのだけれど、男性やカップルの姿もちらほらと見える。
それだけ人気なんだな、このゲーム。
「ねぇこのサンタ衣装あの時のイベント限定のやつじゃない!?」
店の外壁に掛けてあるストラップの見本を見た途端、目を輝かせてそう叫んだ柚子に「いや、それよりこっちの女装verだよ!」と対抗する瑠菜。
「ごめんあたしその二つよりこっちの魔王様がいいわ」
そんな二人を横目に呟く未筝。
それにしても人気って凄い。