「大丈夫か!?しっかりしろ!! 」





そんな声が私の耳に届いた。その声の持ち主は私の目が開いてないことに気づいたのだろうか、私の身体を軽く揺さぶった。




私は開かない瞼を必死の思いで開けて、その人の顔の方へ視線を向けた───





未だぼやけている私の視界に映ったのは、黒色とピンク色の髪の毛をした、ちょっとハデなメイクの顔の人…爆発の煙とか炎のせいか、少し顔もすすけていて──




確かに見覚えのある彼の顔に、私の心臓は確かに どくん、とひとつ波打った。






そしてありったけの力を振り絞ってその彼に問いかけた。






『しゅ……ん…?』




体力の限界だった私は、そのまま目を閉じた───