彼女は満足げに笑った。 すると今度は 「あ! そーだ、ノート! 柊、ノート貸して!」 なにかを思い出したかのように大声をあげると、 彼女は一ノ瀬くんに右手を突き出す。 「うん。いいけど……雅、ノート書いてなかったの?」 「そうなの~! なんか、いきなり睡魔が襲ってきて… 気がついたら夢の中だったよ~」