「私ね、入院するの!」



「いつ…から?」



「正式には来月だけど、
悪化したら早まっちゃうかな~」



「理沙…そんなにひどいの?」



「見つかるのが遅かったんだって~」



運がないよね~、と彼女は悲しげに笑う。




「なんかね~、ヤバイとは思ってたんだけどさ、学校行きたくて。」



「無理しちゃだめじゃん」



「運動控えたり時々休んだりしてたんだけどね、やっぱダメだったか~」




理沙が無理やり明るく振る舞おうするから

あたしの方が泣いてしまう。


「愛花…ごめんね。」


「謝んないでよ…!最後みたいじゃん!」







「50%だって。来年まで生きてる確率」



……嘘だよね?



……きっと何かの間違いだ


だって、あんなに元気だったじゃん?









ずっと続くと思ってた日常に


ヒビが入った音がした。