そんなことを考えて迎えた放課後。
真悠くんのもとへ行こうとしたのです。
本人の許可もいただいていることだし︎♡♡
そう、行こうとしたのですが…
終礼で、あるまじき爆弾が投下されたのです。
「応援団は今日の放課後、早速体育館に集まることになってるから相原、桐山、きちんと行くように」
先生のその言葉を聞いたわたしは、声を荒らげるわけでもなく、ごく冷静に、すとんと頭の中に
おわった
その3文字が舞い降りてきた。
先程、ちゃっかり真悠くんに放課後来てもいいという許可をもらったわたしは、真悠くんと一緒に下校する気満々だった。むしろ一緒に下校する気しかなかったというのに。
なんという仕打ち…
真悠くんと隣で歩くつもりだったのに!
一緒に歩きながら体育祭の組も聞こうと思ってたのに!!
願わくば、同じ組がいいなって考えてるんだから!!!
あぁ!もうこうしちゃいられん!
「先生!応援団集まりって何時から?」
「16時からだ。まだ始まるまで少し時間あるけどサボったりしないようにな」
その言葉を聞いたわたしは時計を見た。
その針は15時半頃を指している。
いける。
終礼が終わってすぐ真悠くんのところに行けば余裕で間に合う。
「よし。じゃあ気をつけて帰るようになー!」
その先生の一言で続々と席を立つ生徒。
わたしもその中の1人。
すばやく席を立ち、すばやく階段を駆け上がり、わたしは真悠くんのもとへ向かった。