「あーあ。もうこんな作戦なんてやめて、今まで通り会いに行こうかなぁ…」
いや、そうは言っても会うのは1週間ぶりだししかも告白以来だし。
会ってどんな顔すればいいのかも、何を話せばいいのかも正直わからないのだけれど。
「だいたい、引いたくらいで真悠くんが気になってくれると思ったことから浅はかだったんじゃない?」
おーっと、麻衣奈からの厳しいお言葉…
「もしかしたら今茉乃が来ないことで、厄介事が減って内心すごく喜んでるかもだし」
おーーっと、杏里からの更に厳しいお言葉…
まだ何か言われるかもしれないと恐る恐る麗香ちゃんの顔を見ると、麻衣奈や杏里の言葉を否定する訳でもなく、わたしを励ますでもなく、ただただ静かに微笑んだ。
いや、麗香ちゃん…
それ、地味に1番傷つくやつだよ…
「あぁー!3人がなんて言おうと、わたしは真悠くんに会いたいんじゃーーー!!!」
もう半分ヤケクソでそう言うと
「ないよ。あのクールな真悠くんなんだから」
またバッサリとやられました。。。
本当はそんなことはわかってるんだ。初めから期待なんてしていない。
期待なんて…
そりゃ、ちょっとはしてたけど。
麻衣奈たちの言う通り、浅はかすぎたんだ。期待しすぎ調子乗りすぎ!!何やってんだ茉乃!!
たしかにわたしが会いに行かなくなった今、もしかしたら真悠くんは逆に助かっているのかもしれないけど…
そんなのわたしには関係ない!今までだって散々ウザがられて来たんだから。
また明日から真悠くんのとこに会いに行ってやるーーー!!!
そう心の中で覚悟を決めたときだった。