「ほんとに大丈夫!!ほら、絆創膏持ってるし!」



ポーチに常備している絆創膏をヒラヒラと揺らしながら真悠くんに見せつつ、家に帰ったらちゃんと貼っておく〜と伝えると



「あ、持ってるんですか。今貼っていいですよ」


「え!いや、ほんとに大丈夫だから!」



そう言ったものの、かすり傷と言えど結構派手にケガしたみたいで、ジンジンするし出血もあったからお言葉に甘えて貼らせてもらおうとした。



「わっ!」



転んだことで少し足が弱ってるのか、真悠くんがいるから緊張しているのか分からないけれど、貼るためにケガした方の足を上げると、片足ではわたしのこのおもーい体重を支えきれなかったらしく体がよろついた。



「あぶな!」



咄嗟に真悠くんが支えてくれたから大丈夫だったんだけど。


それを見た真悠くんは俺が貼りますよ、なんて言ってくれちゃって、今わたしの膝に絆創膏を貼ってくれている。



「ありがとう真悠くん」



ただのケガの手当てだとわかっているのに、真悠くんの手が触れた膝が妙に熱くて、ドキドキして。


貼り終わって真悠くんの手が離れた後もまだ少しそこは熱かった。