真悠くんより先に図書室に着いていたわたしは、先に作業を開始していた。


先生に頼まれた山積みの本をただ本棚に戻すってだけなんだけどね。


ただ、わたしの背では届かないときもありまして…


そのときは脚立を使うんですよ。


わたしは1人でも順調に脚立を使いながら本を戻していってたんですがね…


途中でバランスを崩してわたしの体がグラッと揺れたんです!


倒れる!と思って目をつぶりましたが、全然痛みはなくて。あれ?と思って目を開けるとイケメンな王子様がわたしを支えてくれているではありませんか!!



「か、かっこいい…」


「はぁ?何言ってんですか、先輩バカですか」



せっかく王子様かと思えば開口一番その一言。


普通は"大丈夫ですか?"じゃないんですか!