そんなこんなで委員会は終わり、早速真悠くんを誘おうと声をかけた。



「ま………」



いや、正確には、声をかけようとした。


しかしわたしが真悠くんの"ま"を発しようとした瞬間、肩をトントンと控えめに叩かれた。


なんという絶妙なタイミングなのでしょうか!


反射的にそっちを振り返るとそこには委員長さんが。



「………あの、なにか?」



下を向いたまま何も言わない委員長さんを不思議に思って問いかけてもしばらく沈黙が続いて。


委員会に集まったみんなももう帰ってしまったらしく図書室にはわたしと委員長さんしかいなくて、これこそ本当の沈黙なのかなんて思ったけれど、そんな沈黙わたしには似合わないし、なんだか居心地が悪くなってきてしまって、



「あの……?どうかしましたか……?」



我慢の限界でもう一度そう問いかける。


するとやっと顔をあげて、



「私、感動しました!」


「………ほぇ?」



急に大きな声でそう言われて、思わず変な声を出してしまった。