「そ、それでは委員会を始め…ます。
早速、各クラスこどに活動内容、本の扱いについてのご意見をいただきたいので…」



仕切ることに緊張しているのか、少しぎこちない委員長さんの一声で始まった委員会。


ちなみにわたしたちは図書委員だから委員会も図書室で行われる。


3年生は受験のため、1年生と2年生で委員会は構成される。2年生が中心となってやることになるので、今年はわたしたちが中心の代!


委員長さんも2年生で、眼鏡をかけた女の子。眼鏡をかけてるからいつもはわからなかったけど、こう見ると元はかなりの美人さんだと思う。その美人を上手く使いきれていない感じはするけれど。


そんな委員長さんの話すことをみんな真面目に聞いて頷く人もいるけれど、ほとんどの人はこっくりこっくり首が上下に揺れている。


え?わたしはどうなのかって?


みんなどうせ、わたしは委員長の口から発される堅苦しい単語の羅列が耳から耳に通り抜けるだけでなにも分かってない、なにも考えてないとか思ってるんでしょ!?


わたしこれでもけっこう委員長の話は真面目に聞いてるし、本は好きだからちゃんと考えてるからね!?
ちゃんとやりたいと思ったからやった図書委員だし!


わたし、好きなもののためには誰よりも一生懸命だから!!



「そろそろ発表の時間にしたいのですが、よろしいでしょうか」



そんな委員長の一声で、クラスごとに考えたことを発表していく。


全クラス発表する時間はないので、いつも委員長がランダムにクラスを当てるのだ。



「えっと…それでは1年3組お願いします」



あ、真悠くんのクラスだ。