「あ!?」


「なんだよ!?びっくりすんだろ!……あぁ」



急に大きな声を出したわたしを叱った後、急に納得してしまった千葉。


そりゃそうだ。だって大声を上げたわたしの視線の先には真悠くんがいたんだから。



「真悠くん真悠くん〜!!」


「あ!茉乃せんぱーい!」



そう手を振ってくれたのは真悠くんの隣にいた瑞季くんです。


2人はそのまま自動販売機に向かっているようで……


どうやら自動販売機で飲み物を買いに3階まで来たらしい。4階にあるのはパンの自動販売機と食堂だからね。


え?説明してそのまんま見送るのかって?


そんなわけないでしょ!追いかけます♡



「真悠くーん!」



呼んでも全然止まってくれません。
自動販売機はすぐそこだからいずれ止まることにはなると思うんだけどね。うん。まぁそれまでは無視だよね。真悠くん手強い。



「ねぇねぇ真悠くん!!」



うふふふふ追いついたら離しませんよぉ〜♪



「真悠くん何買うの?何飲むの?わたしもそれ飲む!」


「先輩うるさいです。何買ったって先輩に言う必要ないでしょ」


「そんなことないよ!おそろいだよおそろい!ペアルック!あ、でも飲み物だからペアドリンク…?」



そう言いながら首を傾げるわたしに真悠くんから冷たい眼差しが注がれる。