「あ、そうだ!真悠くん今日お昼一緒に食べよ!」
「なんでですか?」
「一緒に食べたいから!」
実は今日早起きして自分でお弁当を作ってきたのだ。自分の分と真悠くんの分。
真悠くんにも自分でお弁当持ってきてるだろうから、もちろん真悠くんの分は少なめにしたよ?
真悠くんが食べきれなくてもわたしが残りも食べるし!!
でも一口でもいいから真悠くんのために作ったお弁当を食べてほしいんだ!
「2人じゃなくてもいいから!瑞季くんと一緒にさ!だめ?」
「あ、俺は他に約束あるから、茉乃せんぱいハルと2人でどーぞ!」
え!まじか!瑞季くんに先約がいたとは!
2人で食べれたらそれはもちろん嬉しいけど、瑞季くんなしで2人きりのお弁当を真悠くんがいいよと言ってくれるともあまり思えない…
マズイ。これはわたしの今日の目標の1つなんだ!!!
真悠くんと一緒にお弁当を食べる、尚且つわたしの作ったお弁当を食べてもらうという!
「ま、真悠くん!わたし真悠くんがお昼一緒に食べてくれたら応援団とかいろいろ頑張れそう!」
わたしが頑張れるかどうかが真悠くんの気持ちに影響を与えるかどうかもわからないけれど、もうなんでもいい、お願い真悠くんいいと言って!!
「わかりました」
「え?」
「お弁当一緒に食べれば頑張れるんでしょ?」
え!え!これは何?夢なの!?
「頑張る!死ぬほど頑張るよ真悠くん!期待しといて!」
わたしがそう言うと真悠くんははいはいと面倒くさそうに言って瑞季くんと一緒に行ってしまった。